米 
 

歴史や概況

米写真1 日本への稲作伝来についてはさまざまな説がありますが、少なくとも紀元前300年〜200年前には北九州で稲作が行われていたと言われています。6月〜9月に雨の多い日本の気候は稲作に適しており、日本全国に稲作が普及したと考えれています。
 近年、食の多様化により米の消費量は減少傾向にあります。しかしその一方で、米国の「食生活指針(第5版)」において、低脂肪・低コレステロールの食生活が推奨されるなど、米食を中心とした日本型食生活が見直されています。

食生活指針(H12.3 農林水産省決定)


主要品種
品種名
早晩生
特徴
ハナエチゼン 極早生品種 管内でもっとも早くに収穫される。収穫時期が早いので、キャベツ等との二毛作に適している。管内での収穫時期は9月上旬ごろ。
フクヒカリ 極早生品種 コシヒカリから作られた品種。穂が強く倒れにくい性質を持っている。収穫時期は9月中旬頃。
キヌヒカリ 極早生品種 管内でもっとも多く作られており、管内の生産量の約6割を占める。甘味と粘りが強く、白米に適している。収穫時期は9月中旬ごろ。
コシヒカリ 極早生品種 国内でもっとも多く栽培されている品種。特に福井県、新潟県など米どころでの栽培が盛ん。このコシヒカリをもとに多くの新品種が作られている。収穫時期は9月中旬ごろ。
ミネアサヒ 早生品種 やや小粒の品種。収穫時期は9月下旬ごろ。
ヤマヒカリ 早生品種 コシヒカリから作られた品種で早生品種の主流となっている。収穫時期は9月下旬ごろ。
日本晴 中生品種 粘りが少なく、酢飯に適した品種。お寿司屋などでよく使われる。収穫時期は9月下旬ごろ。
ヒノヒカリ 晩生品種 コシヒカリを西日本の気候に合うように改良した品種。甘味と粘りが強く、白米に適している。生産量は管内で二番目に多い。収穫時期は10月上旬ごろ。
モチミノリ 早生品種 もち米。籾は赤褐色をしている。収穫時期は9月下旬ごろ。

栽培面積・出荷量
管内の栽培面積  1020ha (H17近畿農政局和歌山農政事務所調べ)
管内の出荷量    5180t (H17JA紀の里販売実績より)

機能性
 三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の一つである炭水化物を多く含みます。100gあたりのカロリー数は、たんぱく質を多く含む肉・魚よりも大きく、効率よくエネルギーを摂取できる食物です。そのため、お米(炭水化物)を食べると太ると思われがちですが、実はその逆。一日の摂取カロリーのうち、約55%が炭水化物からのカロリーでないと太ってしまいます。お米は炭水化物が多く、脂質は少し。脂質を多く含む現在の食事のなかで、まさに理想的な主食といえます。

保存方法
 お米を劣化させる三大要素は高温・湿気・酸化です。お米の鮮度と品質を保つには、玄米の状態で15℃前後で低温保管するのが一番です。精米後も涼しくて湿度の低い暗い場所に保存しましょう。家庭のキッチンは高温多湿でお米の保存に適さないことが多いです。また、たくさん精米したお米がある場合は2〜3キロを小分け(空気を抜きパッキング)して冷蔵庫の野菜室などに保存するのが良いでしましょう。

虫がわいたとき
 もしも、虫をわかしてしまったら、米びつからすべて取り出して、多いな紙の上に広げて陰干しをして下さい。1時間もたたないうちにすべて這い出してきます。米びつは小まめに掃除し、ぬかなどを取り除きましょう。

生育
●育苗   5月中旬〜6月上旬

 米作りはまず苗を育てることから始めます。
 苗は稲の種子つまり籾種から作られます。発芽は30〜32℃に温度管理された暗所でいっせいに発芽させます。その後、徐々に光を当て緑化させ、生育を保つため小まめに水やりを行います。苗はだいたい10センチくらいの大きさになるまで、育苗箱で育てられます。

●代かき  6月上旬
 苗作りが終わったら、次は田んぼの準備。田植えに備えて、田んぼに水を入れ代かきを行います。代かきは田んぼを平らにするために行うもので、水の張った田んぼの土をトラクターで平らにします。田んぼが平らでないと、田植えの際に稲が浮いたり、肥料がくぼみに溜まったり、水管理が均一にできなくなったりします。

●田植え  6月上旬〜中旬


 代かきが終わり田んぼの準備が終わったら、いよいよ田植え。育苗箱から苗を取り出し、田植え機にセット。まっすぐ植わっているか、後ろを確認しながら進みます。

●中干し  7月中旬〜下旬


 田植えから40日ほどで中干しを行います。中干しとは、田んぼの水を抜いて土壌を乾燥させます。中干しすることによって、土壌中の酸素を増やし、根を活性化させます。中干しの期間が終わると、再び水を入れ水田にします。

●出穂  8月上旬〜下旬
 8月に入ると、極早生品種から順に稲穂が出てきます。穂の先では小さな稲の花がたくさん咲きます。開花時間は短く、午前中の2時間ほどしか開花しません。稲はこの短い時間に受粉を行い、お米を実らせます。

出穂後、稲穂は徐々に黄金色にいろづき、稲穂の先をたらし始めます。

●稲刈り   9月上旬〜10月上旬

 全体の約9割が黄金色になったらいよいよ収穫です。昔は鎌で一株ずつ刈っていましたが、いまはコンバインなどの機械で一気に刈り取りから結束まで行います。

 刈り取った稲は「はざかけ」を行い、2週間ほど天日干しにします。稲が乾いたら、稲から籾を外す脱穀(だっこく)を行います。そして、籾から殻を取り除く精米(せいまい)をおこない、ようやくお米になります。
 精米の際に出来た籾殻や糠(ぬか)は重要な畑の肥料として、畑にまかれ再び畑に戻ります。