ナス   

歴史や概況
なす写真1 インド東部が原産地といわれています。日本へは6世紀前後に中国の華北より丸ナスが、華南より長ナスが伝来しました。現在でも東日本では丸ナス・西日本では長ナスの生産が多くなっています。伝来したナスは全国各地に土着し、独特の地方種を生み出しました。しかし、産地形成のための単一作物の集団化による市場対応として地方種は絶滅し、優れた一代雑種が大半になっています。中長ナス・長ナスは言うまでもなく、水ナスについても原種は市場に出回りません。
 和歌山での水ナス生産は昭和40年頃より、当時在来の固く・赤っぽいものが生産されていました。在来種で栽培技術が確立されていたことより取り組みが始まり、その後、泉州で掛け合わされた「絹皮」に取り組みました。水ナスの本場が泉州と言われるが、和歌山が発祥の地との古文書もあります。

主要品種
 現在国内で100種類前後あるといわれているが無数の地方種があり定かではありません。和歌山では中長ナスと水ナスが多く、JA紀の里についてもそうです。

栽培面積・生産量
管内の栽培面積 13ha (H17近畿農政局和歌山農政事務所調べ)
管内の出荷量   340t (H17JA紀の里販売実績より)

栽培方法

 主に無加温ハウス内で2月中旬の植え付けから栽培が始まり、4月〜10月まで出荷します。植え付けまでの土作りに特にこだわりがあり、ぼかし肥料の投入や、菌体肥料を投入するところも多くあります。性フェロモン剤の利用や、ハウスの開口部に寒冷紗等を張る耕種的な害虫防除技術により、農薬散布の回数を抑えています。枝葉の仕立て方は巾着型・V字型とさまざまですが、陽光がまんべんなく当たるように茎・葉の整理に余念がありません。


特徴

 毎日の茎・葉の整理により太陽の恵みをふんだんに受け、質の良い実を成らしています。一部、朝採りも行われており新鮮さをモットーにしています。


出荷方法

 ほとんどが階級別に選別・箱詰めされ市場出荷されていますが、一部ではスーパーとの直接取引きをおこなっています。
なす写真2

機能性
 消費面では、漬け物のほか煮物や焼き物など、幅広い料理に使われるのが特徴。チーズやトマトなどと合わせて使うイタリア料理や、マーボナスといった中華料理などでの利用が増えています。
 ナスは90%以上が水分で、残る10%弱が糖質になる。他の野菜と比べるとビタミンやミネラル類は少ないです。機能性成分は紫色の皮に含まれる抗酸化成分が挙げられます。

注目の逸品
水ナスの糠漬けは絶品。糠床の維持が困難なら、ビニール袋に糠と塩を合わせて冷蔵庫で3日寝かすと簡単に作ることができます。