いちじく   

歴史や概況
イチジク写真1  原産地はアラビア南部の肥沃地帯に原生したもので、太古より地方へ伝わり、シリア・小アジアに渡来したものといわれています。日本には中国を経て渡来したという説と、江戸時代に西洋から長崎に伝わったとする説があります。江戸時代には芸州(広島県)がその名産地で、栽培が広く普及したのは大正時代からです。
 管内へは昭和50年ごろより導入されたが、近年の健康志向ブームに乗って生産量が増えました。またそれと同時に、いちじくは収穫時の果実の重さが他の果物に比べ比較的軽いので女性農業者にも人気があり、栽培面積が増えています。

主要品種
 
 現在、世界の主要産地はポルトガル・イタリア・トルコ・スペインなど地中海沿岸とその近隣の諸国、及びアメリカの西部沿岸地域などです。これらの諸国では果実は主に乾果として生産され、生果としての利用は少ないです。
(1)桝井ドーフィン
JA紀の里で生産されているのがこの品種です。現代日本で栽培されているイチジクの8割を占めます。明治42年に広島県の種苗業者、桝井光次郎氏がカリフォルニア州から導入し、当初はドーフィンの名で販売されましたが、秋果が着き、また夏果の果形もドーフィンと異なることが判明したので、桝井氏の名前を付けて「桝井ドーフィン」と呼ばれるようになりました。
本種は大粒で採集期間が長く、成熟しても裂果が少なく輸送に耐えることから各地で栽培が進みました。
(2)蓬莱柿
ポルトガル人によって寛永年間に伝えられ、それが今日の在来種となっている。日本種・唐柿とも呼ばれ、耐寒性があるため東北地方にも植栽されています。桝井ドーフィンに次いで約2割をこの種が占めています。

栽培面積・生産量
栽培面積  75 ha (H17近畿農政局和歌山農政事務所調べ)
出荷量   1154 t (H17JA紀の里販売実績より)

栽培方法
作型
加温ハウス栽培 5月上旬〜7月に収穫出荷されます。全国的にも生産量が少ないため高値で販売されています。
無加温ハウス栽培 7月〜9月に収穫出荷されます。
露地栽培 8月〜11月上中旬に収穫出荷されます。生産量が最も多い作型です。
イチジク写真2

特徴
 JA紀の里のイチジクは、肥料に有機質の肥料を多く使用し、安全・安心栄養豊富なヘルシーイチジク栽培に生産者一丸となって取り組んでいます。

出荷方法

 収穫は温度の低い早朝に行い、すぐに選果選別して400gパックに詰めます。その後イチジクの鮮度を保つため、直ちに予冷により果実温度を下げてから出荷行います。
イチジク写真2

機能性
 イチジクはカルシウム・鉄分などのミネラルが多く、美容と健康に良いアルカリ性食品です。
フィシンというタンパク質分解酵素は、肉料理などの後に食べると胃の負担を軽くします。また、ペクチンという食物繊維が豊富で、整腸効果があるため、便秘によく効きます。

注目の逸品
 イチジク生産者の方が作る自家製イチジクジャムは、本物のイチジクジャムの味として人気があります。生産量が少ないため売り切れてしまうことがあります。JA紀の里めっけもん広場ほかで販売しています。 イチジク写真2
食べ方
  1. 生食
    イチジクの茎の部分からむいて下さい。食べる前に1〜2時間冷やすと、より一層おいしく食べられます。
  2. ジャム
  3. イチジクの生ハム巻き
  4. サンドイッチ
    薄くスライスしたイチジクと生クリームを挟んだサンドイッチは絶品です。
  5. てんぷら
    小ぶりのイチジクを衣をつけてさっと揚げます。実が崩れやすくなるので揚げすぎに注意。