キウイフルーツ   

歴史や概況
キウイ写真1  原産地の中国で、20世紀初頭にニュージーランド導入され育種が盛んに行われました。果実がニュージーランドに生息する「キウイ」に似ていることからキウイフルーツと名づけられました。
 日本では昭和39年から栽培が始まり、青森県から鹿児島県まで広い地域で栽培されています。和歌山県では年間約3,370トンが生産されており、全国第3位の生産量(H17近畿農政局和歌山農政事務所調べ)です。
 紀の里管内にはどんな果物にも合った地域特性から1月〜4月までに販売できるキウイが昭和50年ごろから導入されました。

主要品種
 キウイフルーツの品種はニュージーランドで生育研究されたものは10種類ほどあるが主産国ニュージーランドでも北半球諸国においても果樹園としえて栽培されているキウイフルーツの大半がヘイワードです。
 これはヘイワードが大果である点、樹勢がやや弱く枝が徒長的に伸長しない点、花数が少なく無摘果でも着果過多にならない点、特に貯蔵性に富み半年以上の計画出荷が可能である点などから多く栽培されています。

栽培面積・生産量
栽培面積  94 ha (H17近畿農政局和歌山農政事務所調べ)
出荷量   630 t (H17JA紀の里販売実績より)

栽培方法
大玉秀品生産の徹底
果実重量115gを75%以上、秀品果率90%以上の生産をする。
  1. 大玉生産のための摘蕾の実施
    キウイフルーツは蕾のうちから形の悪いもの、副花が着いているもの、蕾数が多い場合、蕾の制限を行います
  2. 人工受粉の徹底による大玉生産
    大果で糖・酸の多い秀品を生産するためには、多くの種子を含むことが絶対の条件です。そのため、雄花の花粉を雌花の開花中10日程かけて人工受粉します。
  3. 早期摘果の徹底(良品・小玉の排除)
    受粉してから40日後には果実肥大の80%をしますので、形の悪いもの・小玉果など早期に摘果をして大玉秀品生産につなげます。
  4. 根量を増やす土壌管理の徹底により果実の品質の維持を図る
    キウイの樹は水分の吸収、葉面からの蒸散作用が特に旺盛で、根の酸素要求量が高い性質をもっているので、土壌特に表層土の物理的性質の良否が樹体の生育や果実の収量・品質に大きく影響します。そのため新しい根を増やすことが重要です。冬期に完熟堆肥やわらの投入を図ってします。 

特徴
 収穫時のキウイフルーツは硬く、収穫後に追熟させて柔らかくします。果実に味が乗った11月中旬に収穫し、低温貯蔵庫(2℃〜4℃)で追熟させてから出荷します。
 紀の里管内ではキウイフルーツの園地の管理の徹底により糖度の高い果実(13.5度以上)については熟姫(うれひめ)の商品名で特別販売をしています。
キウイ写真2

出荷方法
 出荷時期は1月〜4月上旬まで計画的に出荷します
 出荷にあたってはキウイフルーツが熟れるときに出すエチレンガスを利用して追熟処理をしてキウイフルーツを食べ頃になるようにやわらかくしています。その理由は収穫したキウイはまだ堅くガシャガシャの酸っぱい果実です。そのままおいておけば柔らかくはなりますが、十分な甘みが出ないで酸っぱい果実になります。キウイフルーツは完熟処理を行わないと本来のすばらしい味が楽しめません。

☆JA紀の里はキウイの完熟処理を行って出荷しています。キウイ本来の味をお楽しみ下さい。
キウイ写真3

機能性
 ビタミンCが豊富に含まれ、またミネラル成分もたっぷり。特に食物繊維を他の果物の中ではトップクラスの含有率を誇ります。さらにイチジクと同様に沢山のたんぱく質分解酵素をふくんでいるので、お肉料理のデザートにもってこいです。 
家庭で硬いキウイをおいしくするには?
 ビニールの袋にリンゴ1個をキウイの果実と共に入れておいて下さい。袋の口は折り畳んでおく程度で十分です。冷蔵庫には入れず普通の室内に置いてください。時々軽く手でキウイを握ってみて柔らかい手触りになったらOKです。数日かかります。

機能性
●摘蕾  5月中旬


キウイは1つの花芽に1〜3個ほど花をつけます。形の良い大きな実を作るために、扁平果になりそうな蕾や先端にある蕾を間引きます。

●人工授粉  6月上旬


 開花は5月中旬〜6月上旬頃。開花すると、人工受粉を行います。自然受粉も可能ですが、受粉むらや受粉率を高めるために、管内の農家では人工受粉を行っています。
 また、雌花の受粉期間は4日間程度と短期間であるため、人工授粉は開花具合に合わせて2回に分けて行われます。

摘果  6月中旬、7月下旬

 摘果も成長段階に合わせて2回に分けて行います。
まず、6月に荒摘果をし、奇形果や扁平果を間引きます。そして、7月の仕上げ摘果で小さい実や6月に取り残した実を間引きます。

●元肥  10月中旬〜下旬
  果実に消費された栄養分の補給と、来年の発芽を安定させる目的で肥料を施用します。

●収穫  11月下旬


 キウイの収穫は手で行います。慣れた農家は両手を使い、すばやく収穫します。上を見ながらの作業なので、一日収穫すると首と肩が痛くなります。
 キウイは追熟させてから食べる果実です。収穫したてのキウイは硬くて、味も甘くありません。収穫後、コンテナに入れてJAのキウイ貯蔵庫で約1ヵ月半ほど追熟させます。

●貯蔵  11月下旬〜4月


 各農家で収穫されたキウイは、JAの大型の貯蔵庫に入庫され、熟すのを待ちます。果実の乾燥を防ぐために、コンテナのひとつひとつにビニール袋がかけられています。

●選果・出荷  1月中旬〜4月 
 


 追熟が終わったら、いよいよ出荷。選果場に集められたキウイは大型の選果機で大きさ、糖度ごとに選別され、箱詰めされます。ピーク時には一日に80tものキウイが選果されます。
 キウイは貯蔵性の高い果実なので、1月中旬〜4月の長期間に渡り計画的に出荷されます。

●整枝・剪定  1月〜2月
 キウイの落葉が終わった頃、剪定を行います。キウイには雄樹と雌樹があり、剪定の方法も雄樹と雌樹ごとに異なります。雌樹は実をつける樹なので、翌年の収穫に向け、しっかり剪定し、樹形と樹勢を整えます。