スモモ  

歴史や概況
すもも写真1 日本スモモとヨーロッパスモモに大きく分かれます。日本スモモの原産地は中国で、ヨーロッパスモモの原産地はヨーロッパ東部といわれています。
 日本では『古事記』や『万葉集』などにもスモモの名前が出てきます。江戸時代から栽培が普及していき、現在では和歌山・山梨・長野が産地となり昭和56年の統計では約3000ヘクタール、生産量は約30000トンです。
 紀の里へは桃の時期よりやや早く出荷できるため、また6月には少し酸味のある爽やかな味が好まれるため、昭和60年ごろに導入されました。主に日本スモモの品種が栽培されています。
←果実の表面に白い粉がふいています。良い果実の印です。

主要品種 
●管内で栽培されている主な品種
大石早生 収穫は6月中旬〜下旬。だいたい45グラム程度の丸い果実が実ります。完熟になると濃い紅色になり、果肉は淡い黄色です。管内で最も多く栽培されている品種です。
サンタローザ 収穫は7月上旬〜中旬。60グラムくらいの丸い果実になります。美しい赤色に着色し、果肉は黄色。酸味が強いものの香りが高いのが特徴です。
ソルダム 収穫は7月中旬〜下旬。85グラムくらいの丸い果実が実ります。あめ色になり、果肉は鮮やかな赤色です。甘味が強く適度な酸味が人気。
太陽 収穫は8月上旬〜中旬。楕円形で140グラムくらいの大きな果実が実ります。完熟すると紫紅色に染まり、果肉は乳白色。比較的日持ちし、高価格で取引されるので今後期待される品種です。

栽培面積・生産量
栽培面積  55 ha (H17近畿農政局和歌山農政事務所調べ)
出荷量   262 t (H17JA紀の里販売実績より)

栽培方法
大玉秀品生産を基本に次のことに取り組んでいます。
  • 受粉の徹底
    李は自家不親和性の品種が多いため切り枝を園内に設置したり、受粉蜂を使用したり、受粉樹を混植したりして受粉を徹底しています。
  • 摘果の徹底
    李は1花芽に2〜3個の花をもちその状態で放っておくと小玉果になるばかりか品質を低下させます。品種によっては摘果方法が異なりますが、基本的にはダイズの大きさになったころから下向きで縦長の緑色の濃い果実を中心にある程度の間隔をあけ摘果します。
すもも写真2
  • 収穫について
    収穫する果実については決して未熟な果実は取らずに緑色が黄色に変わりある程度赤みが指している果実を中心に行います。要するに消費者の方々の手元に届く頃が食べ頃になるような果実を収穫します。
  • 施肥と土壌管理
    樹勢の維持や甘味のある高品質生産のため基本的には10月に100%
    有機質肥料を施肥します。その他としては土壌を常に健全に保つため完熟堆肥なども使用します。
  • 整枝・剪定
    冬になると栽培者が管理しやすいように樹の形を変えたり、大玉が出来やすいように枝の整理を行います。
 また、太陽・紅りょうぜんが大玉果で糖度も高く、価格も高値で取引されていますので今後期待される品種です。しかし、受粉がしにくいので今後対策が急がれます。

出荷方法

 紀の里管内の場合では大石早生で6月15日頃から収穫しますが、1パック(700グラム)に果実を詰めダンボールに4パック入れ販売します。


機能性

 爽やかな酸味があり主にリンゴ酸やクエン酸を含みます。甘みはショ糖やブドウ糖などです。すももを乾燥したものは貧血予防や整腸効果があるといわれています。またカリウムを多く含みナトリウムを体外への排泄を促し血圧低下に効果があるといわれています。
 ちなみにプルーンとは、ヨーロッパスモモのうち乾燥させて食べるのに適した品種のことを総称してプルーンと言います。